katsuです。(@KatsuKks)
ブログやサイト運営に携わる方であれば、運営しているブログやサイトのアクセス状況をアナリティクスで確認するとき、
正確なアクセス状況を把握するため、事前に自分のアクセスは除外するように設定していると思いますが、
皆さんはどのようにして除外していますか?
除外する方法はいくつかあります。
よく紹介されているのは、自分のIPアドレスを特定し、それをアナリティクスのフィルターで除外する方法です。
それでもいいんですが、一般家庭だとIPアドレスが固定でないことのほうが多く、IPアドレスが変わるたびに設定しなくてはいけません。
IPアドレスを確認したり、フィルター設定を再設定したりするのってかなりの手間ですよね?
今回は、一度除外設定をしてしまえば、今後一切手間がかからない方法をご紹介したいと思います。
コンテンツ
ローカルストレージを使った自分のアクセスを除外する方法
IPアドレスが固定で無い方は、今回の方法をおすすめします。
その方法とは、ローカルストレージというブラウザの保存領域を使った方法で
アナリティクスで自分のアクセスを除外します。
ローカルストレージというブラウザに半永久的にデータを保存する領域があります。そこに、ある値を保存させて、その値を持っているアクセスに関しては
アナリティクスのカウント処理を除外するという方法です。
具体的な処理の流れとしては以下のとおりです…
- アナリティクストラッキングコードに「変数 no-count が1だったら除外するというコードを追加する
- ダミーページ「no-count.html」を用意する
- 「no-count.html」でローカルストレージに「変数 no-countに1」をセットする
- 「no-count.html」でトップページへリダイレクトさせる
- 関係者が自サイトを見る場合は「no-count.html」をブックマークするなどしてここからアクセスする
firefoxなどは、クッキーなどに関してセキュリティが厳しくローカルストレージ等、ブラウザを閉じると消えてしまう場合があるので、
なるべく「no-count.html」からアクセスするようにしましょう。
よくわからない方は下記に具体的に説明しますので
参考にして設定してみてください。
具体的な設定方法
それでは、設定していきましょう。
トラッキングコード編
analyticstracking.phpのコード編集
元のアナリティクスのトラッキングコードです。
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<!-- Global site tag (gtag.js) - Google Analytics --> <script async src="https://www.googletagmanager.com/gtag/js?id=UA-XXXXXXXXXXXXXX"></script> <script> window.dataLayer = window.dataLayer || []; function gtag(){dataLayer.push(arguments);} gtag('js', new Date()); gtag('config', 'UA-XXXXXXXXXXXXXX'); </script> |
以下のように修正してください。
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<!-- Global site tag (gtag.js) - Google Analytics --> <script async src="https://www.googletagmanager.com/gtag/js?id=UA-XXXXXXXXXXXXXX"></script> <script> if( localStorage['no-count']!='1'){ window.dataLayer = window.dataLayer || []; function gtag(){dataLayer.push(arguments);} gtag('js', new Date()); gtag('config', 'UA-XXXXXXXXXXXXXX'); } </script> |
もともとのアナリティクストラッキングコードの(6~10行目)を
if文で囲っています。
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if( localStorage['no-count']!='1'){ } |
ローカルストレージの変数「no-count」の中身が1じゃなかったら、アナリティクスのトラッキングコードを読み込む という処理になります。
ちなみに、「no-count」は任意で変更してください。
ローカルストレージを設定するページの作成
ローカルストレージへ値を記録させるためのダミーページ「 no-count.html 」を作成します。※仮に no-count.html としましたが、任意に変更してください。
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<html lang="ja"> <head> <meta charset="utf-8"/> <meta name="robots" content="noindex" /> <title>Googleアナリティクス アクセス除外</title> </head> <script language="JavaScript"> function localsg(){ localStorage['no-count']='1'; } </script> <body onLoad="localsg()"> <script language="JavaScript"> setTimeout(function(){ location.href="ここに任意のURLをいれてください"; },3000); </script> <p> Googleアナリティクスの解析対象から除外されました。 </p> </body> </html> |
ここでは、ローカルストレージの変数no-countに1を代入し、3秒後に任意のURLへリダイレクトをするという処理になります。
このページ(no-count.html)を見ると、自動的に変数no-countに1が代入されます。この状態で自身のサイトやブログを見ると、先程修正したアナリティクストラッキングコードにより、変数 no-countに1が入っているため、アクセスカウント処理がされなくなります。
設置編
no-count.htmlを作ったら、任意の階層(トップページと同列の階層)へアップロードしましょう。
アップロードできたら、設定がうまくできているか、なおかつ除外できているか確認してみましょう。
確認編
確認するポイントは、
- ローカルストレージに「no-count 1」が設定されているかどうか
- サイトを閲覧状態でアナリティクスのリアルタイムアクセスが0かどうか
まとめ
それでは、設定方法をもう一度おさらいします。
- アナリティクストラッキングコードに「変数 no-count が1だったら除外するというコードを追加
- ダミーページ「no-count.html」を用意
- 「no-count.html」でローカルストレージに「変数 no-countに1」をセット
- 「no-count.html」でトップページへリダイレクト
- 自サイトを見る場合は「no-count.html」からアクセス
ついうっかり自分のアクセスが除外されていない状態で気付かずアクセスしていて、アクセス数が増えた!なんて喜んでたら、
自分のアクセスでぬか喜びだったとか初心者ブロガーあるあるだと思います。
自分のアクセスを除外するその他の方法として、ブラウザのアドオンで除外する方法もあります。しかしスマホはアドオンが使えないため、この方法では自分のアクセスは除外できません。
スマホで自分のサイトを確認する場面もよくあると思います、たとえば 外出先等で確認したいとか、スマホでのデザインチェックなどは困りますよね。
今回紹介した方法なら、スマホからのアクセスも除外できますし、半永久的に自分のアクセスを簡単に除外することができます。
自分のアクセスを除外して正確なアクセス解析をすることで、ブログやホームページのアクセスアップを狙いましょう!